2015年11月30日

東京 仙川にある納納屋ですいとん作り講習会とすいとん食堂をしました。

久しぶりに電車に乗って東京へ行ってきました。
用事が無ければ東京などに行くことは全く無いし、その気にならない所です。
納納屋さんがあるから行けるのだなと思っております。

さて、今回出掛ける事になったのは納納屋さんが最近一軒家を借りたという事から、是非そこですいとん作りの講習会と一日すいとん食堂をして欲しいと頼まれたのでありました。
ちょうど農作業の方も一段落していた時だったので、良いですよと1つ返事で行く事にしました。

その日の朝7時4分の電車で塩尻を出て、午後1時から講習会が始まる予定です。
台所にあるコンロの数も広さも器の量も調理テーブルの広さも数も全く判りません。
大事な参加者の人数すらも判っていません。
何とかなるだろうさ。
全く動じないおいらも大したもんじゃ。

昼前に仙川駅について納納屋さんまで歩いて行った。
人混みはやはり東京だなぁ・・・・たまには良いけどここでは暮らせないなぁ。
納納屋の店からおんぼろ自転車に乗って納納屋のベースキャンプという  荘へ連れて行って貰った。

ああ、ここかぁ・・・・昭和時代の味わいのある建物だぁ・・・
中は人が住んでいる様に窓辺に置物まで飾られていました。



二階もあります。



ここが食堂になる居間です。



小さな台所が今回の講習会の調理場となります。
人数は風邪が流行りだしたようでキャンセルが多く3人になってしまったとの事です。
人数は関係ありませんし、このくらいの広さだとちょうど良い人数になったと判断しました。
しかし、僕にお金を払ってくれる主催者側にとっては痛い内容となりましたね。



一人分を僕が作ってからそのあと3人で協力して昼食用の4人分を作って頂きました。



良い感じで出来上がりました。
今回使う全ての材料が納納屋さんで扱っているまともな食材です。
それに加えて我がきんぴら農園で採れた挽き立ての小麦粉と胡麻を使います。
これ以上はないという贅沢な食材であります。

 

美味しそうなすいとんが出来上がりました。
午後2時終了時間には食べ終わってお話も終わってちょうどよく講習会を済ませる事が出来ました。
生徒さん達は皆食に興味のある方達で良かったです。
今回の材料は枯れ始めた野菜としわの入ったジャガイモなどを敢えて使いました。
今でも農家のおばあちゃんは大根の葉を冬には竿にかけて黄色の干し葉にして冬味噌汁の具として使います。
しわの入った古いジャガイモは北欧では新じゃがの2倍の値段で売られています。
常識とは場所や時代によって変わるものです。
黄色に枯れたセロリの香りは全く変わっていません。むしろ枯らして保存してスパイスとして利用出来るので価値は全く落ちていません。
そんな話をしながら料理を食べてもらいました。

単なるすいとん作りではなく、質の良い食材で簡単料理を美味しく頂きたい・・・と言う事ですいとんを家庭料理に復活させたいと農園長は思っています。

さて、その後ですが、少し風邪気味なのか頭痛がひどくなってきました。
居間に寝袋を敷いて中に滑り込みました。
納納屋さんから夕食に出ないかとメールが届きましたが、そんなわけで明日に備えて断ったのですがお店が終わってから食べ物と梅醤番茶とハンバク・・・なんだったっけ・・名前忘れた。
初期の風邪に効くという顆粒剤を差し入れてくれました。
そのおかげもあってか頭痛は夜には収まり始めました。

その夜は忙しさに追われているバイオリン弾きの劉薇(リュウウェイ)さんが会いに来てくれました。
リュウウェイさんには事前にふすま粉を頼まれていたので、直接渡す事も出来ました。
人工透析をしないで食事で病気を治しているすごい人です。
その料理本も2冊目が発行されました。
コンサート以外にも雑穀料理の仕事もこなして、本当に忙しそうでした。

朝4時に起きました。
トイレです。

明るくなり始めてから寝袋から出て外を散歩して体操して7時頃からすいとん食堂の準備に入りました。

何人来るのか判りませんので、調理道具の準備とどんな感じで料理をしたら良いのか当てを付けたいのでした。
鍋2つを使って2人分ずついつもお店で行うようにやれるかなと思っていましたが、一度に5人来たら5人目の方は相当待たせてしまう事になります。
続いて又5人来たらひどい事になってしまいそう・・・・・。
昼時間に集中して来る事は判っているので、大鍋で行くしかないかな・・・
そうなると11時の開店に来た人と2時の閉店間際に来た人での野菜の煮え方に相当な違いが出てしまう事になってしまう事になる。

考えると相当難しい事をしようとしている事にやっと気付くわけでした。

この設備で大鍋で美味しいという料理をどうやったら良いのだろう。
とにかくやるしかない。
野菜は出来るだけ大きく切って煮崩れしにくくする。
中身の具がなくなった場合追加出来るように火の通りづらいものは別鍋で煮て用意しておく。
すいとんだけでは寂しいので、急遽製粉して持ってきたそば粉でそばがきもだそう。
そばがきは納納屋さんに頂いた枯れ始めたセロリを使って洋風仕立てのスープで出そうかな。

11時ぴったしに一人目のお客さんが訪れた・・・・・
2時までに10人ほどのお客さんが来てくれた。

考え苦しみながら対応したすいとん食堂でしたが、皆さん柔らかで滑らかなすいとんに感激して喜んで食べて貰えて良かったでした。
粉の甘みも感じられましたと言ってくれた人もいました。
持っていったハナマンテンの小麦粉もこの先皆さんのすいとん作りのアイテムとして使って貰えそうな気がしました。
製粉仕立ての小麦粉の香りいっぱいの農園長の愛情いっぱいの小麦粉ですから、是非是非使って下さいね。

3時の電車に乗って帰らないと今夜の家族との食事に間に合わなくなってしまいます。
片付けもロクに出来ずにさっさと菜納屋を去ってきてしまいました。
電車慣れしていない農園長はスマートホンの電池切れを恐れてこの先の行き方乗り方を周辺の人に聞いたり、貼り情報を何遍も見直して帰路を進めていきました。

 

しかし、やはり電車は苦手だな。
また酔ってしまった。
バイク移動では酒が飲めないけれど、おいらには電車では飲む必要が無いようだ。

  


Posted by きんぴら農園長1 at 22:02Comments(0)イベントすいとん屋